ご覧いただき、ありがとうございます。
相変わらずの独立が多い昨年から今年にかけて。
今月来月も着々と出店し、開業されていく方がいます。
それぞれの思い描くサロン造りを見ていると、そこにこだわるんだ!そういう考えもあるのか!
など、まだまだ新しい発見や気付きがいっぱいあって、楽しいですね!
物件探しや人材確保。
どれもが大切で重要な事です。
その中で今回は、融資金額について詳しく書いて行こうかと思っています。
楽しいばかりでは無いですが、夢が叶う瞬間でもあるので、その瞬間の為に色々お手伝いできて、経営に携われるという事は本当に嬉しい話です。
美容室の開業時に必要な金額
さて本題ですが、独立するにあたり、どれくらいの予算が必要か?
どれくらいかかるか、どれくらいの予算組みをすればいいのか?
聞く人によって曖昧で、そんなに安く?!という場合もあれば、そんなにかかったの?!という方もいたりします。
まぁ、ピンキリなんですがw
現状にもよりますし、場所や物件状態、オープニングスタッフの人数にもよりますし、本当にそれぞれです、当たり前ですが。
居抜きなどを活用し、総予算1000万以内で開業する方もいれば、2000万オーバーをするケースもあります。
予算を抑えられるに越した事は無いですが、費用がかかってしまう場合もあるので、その場合に行くか止まるか、こちらとしてもかなり慎重になります。
闇雲に借り入れをする、何も考えないで借りる事だけに集中すれば、希望額を引き出す事はかなりの確率で可能だと思ってます。
ただしその先があります。
開業して、はいサヨナラの仕事はしてませんので、その先の5年10年を見据えていかなければ、借金だけが残ってしまう可能性だってあるわけですから、慎重に考えなければいけないですよね。
融資金額が増えるデメリット
借り入れできるだけ借りちゃった方がいいよ!という考え方と、ある程度しっかり予算組みをして、必要な金額を借り入れする考え方。
大きく分けてこの2つのやり方になるかと思います。
どちらもメリットデメリットがありますが、私の考え方は後者の、必要な金額を借り入れするやり方なんです。
必要以上に借りなくていいんじゃないですかね。
何故かというと、当たり前なんですが返済額が増えます。
借り入れに関しては、借りたお金を返すだけなんで、経費にはなりません。
なので、借り入れが増えると、利益は出ているのに現金が無い。なんて事も起こりうる訳ですね。
例えば月に10万の返済があるとすれば、年間で120万になります。
年間120万の利益だと、生活も出来ないレベルなんであり得ない例えになってしまいますが、仮に年間120万の利益だった場合、返済したら残る現金は0になっちゃいますよね?(個人事業としての開業を想定してます)
現金は0なのに、利益は120万出ているので、税金は120万にかかってくるんです。
税金を払う現金が無い。
こんな現象が起きてしまう可能性があるんです。
なので、以前のブログにも書きましたが、
「無駄に借りる必要は無い」んですよね。
この借入額がもっともっと増えてくると、俗に言う「黒字倒産」なんて事も起こってしまったりする訳です。
借りるだけ借りて運転資金として取っておく。
これも考え方によってはありですし、ギリギリのお金で運営していくのも反対ですが、余計に借り過ぎる必要はないし、経営を圧迫する可能性があるって事です。
開業時の2000万融資
僕自身が結構ビビりなので、かなり慎重に動きますw
借りようと思えば借りれない金額でもないのですが、果たしてそこまで必要か??
何の為に2000万の融資を受けるか??
そこを慎重に確認します。
借り入れが増える事のデメリット、事業計画の見直しなど、本当に手伝う気あるのか?ってくらいリスクの話をしまくりますw
借りたはいいけど返せない。なんてことになれば、2000万借りてしまうと追加融資もハードルがかなり高くなりますし、基本的には何年か融資が受けられないと思って経営しなければいけません。
そういったマイナスの話をした上で、どうしても予算が必要であれば、2000万の融資も有りだと思っています。
実際に先月、今月と2000万の融資をお手伝いさせて貰いました。
嫌っていうほど確認をして、要らない初期費用を削り、しっかり事業計画を練りに練った上で、それでも2000万が必要で、なおかつ行ける!と判断したんですよね。
人に言われて止まるくらいなら、辞めた方がいいと思ってるんで、そういう意味での意思確認もありしっかりさせて貰ってるんです。
やるからには成功して欲しいですからね!
創りたいサロンに、それだけの費用がかかって来るのであれば、融資額が上がってしまうのもやむを得ないのかなと思ってます。
もちろん、自己資金も無いのに2000万借りたい。なんて方がいたら100%止めますけどね、借り入れ出来るかどうかは別としてw
その計画、思いつきですか?って僕が思うって事は、銀行も公庫もそう思っちゃうんじゃないでしょうか?
しっかり準備もして来た上で、なおかつ必要であれば、2000万融資というのも有り。
って事です。
重要な事業計画
エリアや物件次第では、不動産取得に費用がかかりますし、開業時に雇用があれば、それに対する人件費も確保しなければいけないので、予算が多くなる事ももちろんありますからね。
今回、お手伝いさせていただいてるお二人、エリアもサロンコンセプトも全く異なるサロンになっています。
ただどちらに関しても、しっかりと事業の見通しを立てている。
すなわち、事業計画を綿密に作っています。
どこにどれくらいの予算がかかってくるかと言う予算組みの部分と、オープン後にどれだけの利益が出るかの事業の見通し部分です。
融資を余計に借りすぎたり、足りなくなってしまってはいけないですし、出店したはいいが利益が出ない、生活を圧迫する、では意味がないですからね。
そういった開業前のハードルを一つ一つ解決して行って、やっとスタートできるんですよね。
2000万の融資を受けることは、簡単な事ではないですし、安易に合意もできないですが、しっかりとした事前準備があり、しっかりとした事業計画があれば、結果どうなるかはやってみなきゃ解りませんが、私個人としては有り。だと思っています。
どちらのお店も楽しみですが、まずは融資というハードルを一つ越えただけで、まだまだこれから大変ですからね。
しっかりサポートして行かなければと、気が引き締まります!
2000万がMAX
少し余談ですが、美容室開業としての借入金額は、2000万が基本MAXになってくるかと思ってます。
それプラス自己資金で開業するイメージです。
今まで事業をしてきていない、新規事業主にこれ以上の融資は基本厳しいと思います。
それ以上に融資を受けられたとしても、公庫と銀行の併用になる可能性があり、事業が苦しくてもその先に融資を受けられない可能性がかなり高くなるのと、予想以上の毎月の返済に苦しむ事になると思います。
そういうお金がかかってしまうお店は、2店舗にとっておいて、やりたい事が出来ない悔しさをバネにしていく考え方もありますからね。
ほとんどの経営者が、初めから多店舗や規模の大きいサロンからスタートしているわけでなく、小さな成功の積み重ねの上に成り立っているわけですからね。
長文、お付き合いありがとうございます。