美容室経営、開業における運転資金の考え方と重要性を紐解いてみる

ご覧いただき、ありがとうございます。

 

色々な方の独立開業に携わってきましたが、運転資金について、どれ位取っておけばいいのか?

と言った質問や、何のために?という話が必ず出てくるので、ここでまとめておこうかなと。

 

美容室で最低限必要な金額

アドバイスする人によっても違うでしょうし、独立される方の状況によっても変わってくるものなので、僕個人の考え方になってしまうのですが、あくまで参考程度なのと、通常はこれ以上、必ずと言っていいですが資金を取っておく事が多いので、と前振りしておきます。

 

家賃、返済、人件費の3ヶ月分

最低でもこれは確保しないと怖いです。

円満退社で、初月から売上の見込みがある程度立っている方で、予算がギリギリ。

そんな方で最低これが必要かなと。

 

仮に家賃20万。

スタッフ1人給料20万。

借入れ返済が月10万。

と仮定した場合だと、

20万+20万+10万=50万になります。

50万×3ヵ月=150万、これがデットラインかなと。

オープンして売上が3ヶ月間、0って事はないでしょうから、半年分くらいは持つかなぁというイメージです。

ただし、売上が予測を下回ってくるとかなり不安になる金額かと思います。

明らかに目減りしていくのでw

 

精神安定剤

運転資金って、正にこれなんですよね。

使わないならそれに越した事はないんです。

取っておけばいいんでw

通帳の現金が見る見る減っていくのを、想像しただけで心が病みそうです。。

そうならないように、まだまだ資金はあるから平気!って思えた方が気持ちは楽になるのは当たり前ですよね!

なので、開業時の借り入れは、出来るものなら多めに借りるようアドバイスしています。

無駄に使うのではなく、運転資金として確保しておく為にです。

開業して半年くらいで追加融資とか、ほんと心がやられちゃいますからね。。

 

更にオープン時には予期せぬ出費があったりします。そうなった時に運転資金を使ってしまう。

これは出来れば避けたいところですが、止むを得ずってこともあります。

そんな時にギリギリしか運転資金がないと、ホントに眠れなくなってしまうかもしれないんで、こんなにいるかな?くらいで丁度良いんじゃないかと思います。

 

待つ為の資金ではない

ここは結構重要で、勘違いしている方もいるのですが、運転資金は売上が上がらない時の延命資金じゃないんです。

どちらかと言うと、攻める為の資金。

 

初月売上50万。次月売上がちょっと伸びた。

なんて場合に、何も行動を起こさない方がいたとしたら、かなり不安になります。

運転資金を使って、集客していかないと、半年後には資金不足と戦う羽目になるかも知れません。

そうならないように、費用をかけて行くんです。

じゃないと現状を打破出来ないですからね。

SNSやポスティングなど、なるべく費用をかけない集客もありますが、それってベースがあって成り立つ物だと思うので、将来シフトして行けばいいし、そっちで結果が出るに越した事はないですが、下手すれば潰れちゃいますからね。。

もちろんそれもやりながら、費用もかける。って事です。

 

やりたい事と売上が上がり、利益が出る事

これが一致しない事もある。

と思うんです。

背に腹はかえられぬ。なんて言葉がありますが、集客は自力でやりたいという方も多いです。

僕もその方がいいと思ってますし。

でも売上が上がらないなら、集客の効果が思ったように出ないなら、やっていかないといけないかも知れないし、メニュー価格の見直しもしなければいけないかもしれないですよね。

近い未来、遠い未来の為にしばらくの間、やりたくない事をやらなきゃいけなくなる可能性も考えておかなきゃいけませんよね。

 

いやー、思ってたより売上が上がって、ちゃんとお金も増えて運転資金使わなかったよー!

っていう事が、最高なんですけどね!

 

 

長文、お付き合いありがとうございます。

ABOUTこの記事をかいた人

千葉 実(チバ ミノル)

所属:REPSS株式会社

美容室の独立・開業・経営をサポートをしています!!

前職は美容ディーラー、その前は美容師をしていたので、18歳で高校卒業からずーっと美容業界に携わっています。

美容室、独立や経営に携わるうちに、誰かに相談したいことや今更知り合いには聞きづらいことなど、特に開業時にはわからないことばかりだと思います。

あー、そうなんだなるほどね。もっと早く見とけば良かった!聞いておけば良かった!と思ってもらえる情報を発信していければと思っています。