美容室の開業時の資金繰りで、借入れを増やすかリースを組むか?

ご覧いただき、ありがとうございます。

ドラ○もんの道具で1番欲しい道具、なんですか?

という事で今日はドラ○もんの町で仕事でした!

 

さて本題です。

独立開業時に借入れをする方がほとんどかと思いますが、いくら借入れをすればいいか?

借りられるだけ借りてしまうのも一つの手段ですし、逆になるべく借入れを少なくするという考えもありますよね。

結果論的な部分もありますが、慎重に考えて行きたいところです。

 

借入れとリース

まずはこの2つがどう違うのか、どういった特性を持っているのか。

どちらにもメリットデメリットがあるので、ケースバイケースで使い分けています。

予測よりも多く開業資金がかかってしまいそうな時に(予期せぬ出費や資金調達ミスがあったり)美容器具の一部リースなんかは場合によって活用します。

そんな事が起きても大丈夫なように、初めから借りられるだけ借りとけばいいじゃん。

と思うかもしれませんが、無駄な借入れは避けたいところ。バランスは大事ですから。

 

公庫や銀行での借入れの特徴

まず知っておきたいのは「借入れの返済は経費にならない」ということ。

どういう事かというと、家賃や光熱費は当たり前ですが、店舗を運営していく上で必ずかかってくる必要経費ですよね。

ただ借入れ、借金に関しては、もともと借りたお金を返しているだけ。なので経費にはならず、残った利益から返していく事になります。

 

例えば、

月の売上が売上200万

経費諸々150万(家賃や人件費など)

だとすると、この月の利益は50万ですよね。

借入れの返済は、この利益の50万からしていくので、月々の返済額が10万だとすると、40万の現金が残ります。

ざっくり言うと、150万の経費には税金がかかりませんが、10万の元金返済には税金がかかると言う事(利息は経費になります)

40万に税金がかかるのではなく、50万に税金がかかるんです。

 

黒字倒産って聞いた事がありますか?

年間600万の利益が出ていて、600万の借入れ返済があると、残るキャッシュがないですよね?

でも、600万に対して税金はかかるんです。

利益は出ているのに、払うキャッシュがなくて事業の継続が出来なくなっちゃうんですよね。

極端な例ですが。

なので、借入れ額が増え過ぎると、利益が出ているのに現金がない、税金などの支払いができない!

なんて事も起こらないとも限らないので、ご利用は計画的にですw

 

リースってなんだ?

よく耳にはしますし、知ってる方も多いとは思いますが。

特徴としては「リースを組むと、その物はリース会社の物」って事です。

普通に現金で買ったり、ローンを組んで買うと、自分の物になりますよね?

リースはリース会社が買い取った物を、貸し出してくれている。みたいな感じなんです。

例えば100万円の美容器具を5年のリースにすると、月々約17000円の支払いになるんですが、支払いが終わってもこの器具の所有者はリース会社で、その器具をこれ以降も使って行きたいのであれば再度リースを組むか買い取るかを、その時点で決めて行きます。

リース会社が代わりに買ってくれた器具を、月々の使用料でレンタルする。みたいな感じですね。

そのぶん利息も高くなっちゃうので、普通に買うよりは支払う額も多くはなります。

あとは公庫などの借入れは10年返済など、長期の返済が可能ですが、リースは5〜6年が最長になります。

これだけだとメリットが少ないような感じもするんですが、借入れ返済と違って、このリースの支払いは経費になるんですよね。

そして器具買取の金額をそのまま現金としてとっておく事が出来るんで、意外と使い勝手は悪くないと思ったりします。

 

結局、どっちがメリットあるの?

どちらもメリットデメリットがあるので、どっちが正解ってないんですよねw

その時の状況によって使い分ける。が正解でしょうか。

ここまで書いてきておきながら、状況によりけりです。

リースという手段で資金不足を補う場合もありますし、借入額を増やす場合もありますし。

 

こういう現金の作り方もある。

って知っておいても損はないので、まとめてみましたので、参考までに。

 

 

長文、お付き合いありがとうございます。

ABOUTこの記事をかいた人

千葉 実(チバ ミノル)

所属:REPSS株式会社

美容室の独立・開業・経営をサポートをしています!!

前職は美容ディーラー、その前は美容師をしていたので、18歳で高校卒業からずーっと美容業界に携わっています。

美容室、独立や経営に携わるうちに、誰かに相談したいことや今更知り合いには聞きづらいことなど、特に開業時にはわからないことばかりだと思います。

あー、そうなんだなるほどね。もっと早く見とけば良かった!聞いておけば良かった!と思ってもらえる情報を発信していければと思っています。