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先日、独立のお手伝いをした方からのご紹介で、フリーランスの美容師さんと打ち合わせする機会がありました。
元々面貸しの美容師の独立ももちろんお手伝いしているので、まずは現状を把握させていただく打ち合わせという事でお会いしてきました。
現在、面貸しという形で働いていて、そのサロン店舗自体が、建物の老朽化により無くなってしまうとの事で、完全独立を考えているとのご相談でした。
独立の動機とタイミング
今回のタイミングは今ある店舗が無くなってしまうから、この機会に借入をして、自分の店舗を持ちたい。
こういうケースももちろんありますよね!
それもタイミングの1つですし、準備をしっかりしてきているのであれば、後は物件次第で動ける。なんて方も少なくないと思います。
その後も話しは進んで行き、まずは現在の売上から面貸しの家賃、店舗オーナー負担分の確認やらメニュー構成から単価、あらゆる情報を聞かせていただく。
そしてもちろん融資金額や展開のお話し、今後についての話もします。
詳しく聞いておかないと、それぞれの状況があるので、正確な判断ができないんですよね。。
某タ◯ラさんに開業の相談に行かれたそうですが、まずは公庫に相談ですね〜。なんて感じで全くどうしていいのかアドバイスも無かったらしく、、、その辺の話もしっかりさせていただきました!
公庫と銀行、信用金庫での借入のメリットデメリットや、借入、不動産取得の流れなど内容はてんこ盛りですw
結果的に
先に結果をお伝えすると、今回の店舗を構えるという意味での開業は見送る事にしました。
もちろん相談者も納得の上です。
何故見送る事にしたかと言うと
- 独立開業に向けての準備不足。
- 事業計画を立て試算した結果、今より現金が残らない可能性が高い。
この2点から、このタイミングではなく、もう少し準備期間を設けて改めて動く。という事になったんです。
急に今のサロンが閉店する事になり、資金はある程度貯めていたものの、物件の家賃が高く、返済や今までオーナー負担だった分のコストを払うようになってくると、今より所得が減ってしまう可能性が高かったんです。
相談者ももちろん試算されていたのですが、抜けていた部分があったのでそこを修正させていただきました。
結果的に、近くのサロンとの交流もしっかり取られていた方なので、面貸しなのか雇用なのかはまだ未定ですが、自分の店舗を持つ。という選択肢は一旦保留という流れになりました。
多分、生活をするには困らない。でも、今より所得は減る可能性があり、なおかつ借入をして借金を背負う。
そんなリスクを考えると、安易にやっちゃいますか!とは言えないんですよね。
何度も言いますが、せっかく借金背負って独立開業するのであれば、ぶっちゃけ今より儲けて欲しいんですよね!
独立開業のお手伝いをしているとはいえ、独立を考えている方(ある意味独立している方ですがw)との打ち合わせで、こんなケースもありますよ。
という事が書きたかったんですよね。
色々な独立開業を見てきて、考えられるメリットデメリットをお伝えして。
不安を煽るつもりはさらさら無いのですが、そこもしっかりと考えていかなきゃいけませんからね。
もちろんやってみなければわからない部分は沢山ありますが、やってみて失敗はシャレにならないので。。
余談ですが、この方は確定申告も真面目にやられていたのですが、フリーランスで働いている方、ちゃんとやっておかないと現状維持のうちは大丈夫?ですが、いざ独立、家を買う、借入れをする。などの人生の分岐点に差し掛かった時に、自らその道を閉ざす結果になる可能性が大ですので、ご注意を。。。
長文、お付き合いありがとうございます。