「スタッフ向け?」社保加入で給料が下がる?知っておいた方がいい事

ご覧いただき、ありがとうございます。

ブログネタはあるんですが、写真がない。。って事で、品川の事務所からの風景。

なんの意味もないですが!!

 

さて最近、立て続けにこんな電話が。

「千葉さーん、なんか社保始まったら、給料下がったんですけど!」

と、スタッフの方達から。

直接お話ししてる方は知ってると思いますが、サロンのスタッフ達とも結構仲良しになる事が多いんです。

ディーラー時代にはスタッフとお話しする事も多かったですしね!

 

話を戻すと、社保に最近加入したやら、なんか郵便が届いたやら、やっぱり社保の追い込みは段々と厳しくなってますよね。。

で、総支給と手取りのどっちが下がったか〜なんて色々話をしたり、結果どうしたいかなど話をしたんですが、今日はその中で総支給額が下がるケースにクローズアップして書きたいなと思ってます。

どちらかと言うと、スタッフさんに向けたブログになるのかな??

 

まず、法人であれば社会保険は強制加入、加入義務が発生します。

なので、本当なら今からじゃなくて、前から加入してなきゃいけないんですよね、会社である以上は。

でも、タイミングは今。なぜなのか?

 

やりたくても出来ないケースがほとんど

まず、これを知っておいて下さい。知ってる方も増えてきてるとは思いますが。。

 

やれるならやってるんですよね。

ほとんどのオーナー、話をするとスタッフを大事にしてますし、考えてるんですよね、ほんとに。

出来れば休みも、給料も上げてあげたいし、将来稼げるようにしっかり指導して。

色々考え過ぎてしまっている方もいっぱいいるのですが。。。

そんな中で社会保険。これ、良い事ばかりではなく、サロンの負担もだいぶ増えちゃうんです。

例を上げると、給料の15%くらいが各従業員、15%が会社負担の社会保険料(合わせて約給料の約30%)なんですが、従業員が4人いて、合計で100万の月給だとすると、ざっくり会社負担の社会保険料は15万。年間180万の社会保険料になります。

社会保険料として、これだけの資金が必要になります。

もう少しでアシスタント1人雇えるくらいですよね!

 

だからと言って義務なので、加入してないサロンにチェックが入ったりします。

それで今のタイミングで加入する事になるんですよね。

 

何の為に社会保険に加入するか?

加入の催促があったから仕方なく。。も無いとは言い切れませんが、ほとんどのサロンオーナーは「スタッフの為」に加入するんですよね。

それが義務でしょ?とか冷静なツッコミはここではスルーでw

将来の年金や病気や出産時の手当てを手厚くする為に加入するんです。

社会保険に加入すると、どんなメリットが生まれるかはまた他で書きますが、加入するスタッフ達も、何となーく親に言われたから、将来の年金が増えるから。とざっくりしたものでなく、もう少し知識があるといいのかな?と感じたりもしますが、社会保険に加入して、メリットが多いのは雇われているスタッフ側なんですよね。

個人的に社保の勉強をしたい方はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

給料を下げるのは最終手段の苦肉の策

で、本題の給料が下がったケース。

総支給額は変わらないのに、手取りが下がった場合、これは仕方ないです。

社会保険料の個人負担分があるので、それが給与から天引きされた結果、手取りが少なくなってしまった。

それが本来、社会保険に加入していた場合の給料なんで、納得するしか無いですw

年金払ってなかったりすると、手取りが下がっちゃったりします。強制的に徴収されちゃいますからね。

あれ?こんなに手取りが下がるの?

なんて方もいるかもしれませんねw

 

総支給額が下がる、歩合が下がるケース。

こっちがオーナーの最終手段です。

なんの最終手段かと言うと、サロンを潰さずに、スタッフにちゃんと給料を払う為の最終手段です。

お店潰れちゃったら、困りますよね?給料支払われなかったから困りますよね?

だから仕方なく給料を下げるんです。

給料が下がったら辞めちゃうスタッフや、不満を持つスタッフもいるでしょう。

そんなことオーナーが1番解ってますし、不安でいっぱいです。

でも、下げるしか方法がないんですよね、サロンを潰さずに存続させる為には。

従業員満足、手厚い福利厚生にする為にはサロンが存続していないと出来ないし、ちゃんと利益も出ていないと難しいですからね。

 

そんな中で、社会保険に加入する為には、みんなの給料を下げるしか方法が無かった。

実際に店長や幹部より少ない報酬のオーナーもいますしね。オープンにはしないでしょうけど。。

 

相談者の話をよくよく聞いてみると、社保をやらない事の提案もあって、その給与体系を選択したのはその方の意思だったので、改めて話を整理したらだいぶスッキリして、やる気復活したので良かったなぁと。

スッキリしたい方はお気軽にお問い合わせ下さいね(笑)

 

そんなモヤモヤを抱えた理由はスタッフにもあるし、もちろんオーナーにもあると思います。

中立の立場だから気付く事もあるし、客観的に状況も判断出来る部分もあるかなと。

しばらく美容業界には付いて回るテーマですしね、社会保険は。

今度は同じテーマでオーナー向けも書けたらな〜なんて思っています。

 

 

 

長文、お付き合いありがとうございます。

ABOUTこの記事をかいた人

千葉 実(チバ ミノル)

所属:REPSS株式会社

美容室の独立・開業・経営をサポートをしています!!

前職は美容ディーラー、その前は美容師をしていたので、18歳で高校卒業からずーっと美容業界に携わっています。

美容室、独立や経営に携わるうちに、誰かに相談したいことや今更知り合いには聞きづらいことなど、特に開業時にはわからないことばかりだと思います。

あー、そうなんだなるほどね。もっと早く見とけば良かった!聞いておけば良かった!と思ってもらえる情報を発信していければと思っています。